PlayStation Vitaブラウザ、ファーストインプレッション

いよいよ発売された、次世代携帯ゲームマシンの「PlayStation Vita」。特に予約などはしておらず、在庫が落ち着いたら買おうと思っていたのですが、発売日に買えてしまったので早速ブラウザをちまちまといじってみました。

以下、検証結果です。

ユーザーエージェント

PSVITAブラウザのユーザーエージェントは次の通り

Mozilla/5.0 (PlayStation Vita 1.50) AppleWebKit/531.22.8(KHTML, like Gecko) Silk/3.2

2011/12/18現在の最新ファームウェアでの情報です。大きくは今後も変わらないと思われ、機種判別をするなら「PlayStation Vita」あたりをフックにすると良いでしょう。

touchstart, touchmove, touchendイベントは実装されていない

スマホブラウザには実装されている「touchstart」などのイベントは実装されておらず、mousedownなどのイベントと併用しなければ、JSを利用することはできません。

viewportはサポートしているが、user-scalable=noは無視

viewportの調整は可能ですが、user-scalable=no(ユーザーによる拡大縮小を無効に)は無視され、拡大縮小が可能になります。

Flashには非対応

Flashコンテンツを表示しようとすると、プレイヤーをダウンロードするように促され、ダウンロードページに行くと「このブラウザはサポートされていない」と言ったエラーが表示されます。

Google Mapは利用可能

Google Mapにリンクをはった場合、iPhone/Androidでは専用アプリが起動しますが、Vitaの場合はブラウザ内で展開されます。基本的な機能は利用できますが、現在地の表示などはできませんでした。(Wi-Fi版のため、GPSが内蔵されていないからかも?)

YouTubeは利用不可

YouTubeは、FlashPlayerがインストールされていないため、再生できませんでした。いずれ、HTML5版になれば再生できるかも?

HTML5の GeoLocationは(少なくともWi-Fi版では)サポートされていない

Google Mapの現在地表示ができなかったため、予測はつきましたが HTML5の GeoLocationが利用できませんでした。こちらも、3G版ではGPSが搭載されているということなので、利用できるのかも?

jQuery Mobileは動作するがかなりもっさり

jQuery Mobileのデモを見てみたところ、画面が崩れたりすることはありませんでしたが、アニメーション関係は全滅に近い感じでした。画面遷移も、単なるリンクのように遷移し、横にスライドするアニメーションなどは、肉眼では確認できない状態です。

結論:デスクトップブラウザと見なすべし(でもタッチ端末)

ここまでの結論として、Vitaのブラウザはスマホのブラウザの仲間というよりは、画面の小さなデスクトップブラウザであると見なした方が良さそうです。ただし、タッチ専用端末でアナログスティックなどで操作ができないので、意外とやっかいです。

つまり、小さなボタンやテキストリンクだと押しにくい可能性もあるわけで、なかなか悩ましい存在といえるかも知れません。

コメントを残す