Webサイトのスマートフォン最適化は、私たち Web業界の人間の大きな課題ですが、iPhoneが登場してから Apple自身は一貫して「スマホサイトは不要」というのを自社サイトで暗に主張していました。
つまり、viewportを調整するだけでレイアウトなどはPCと同じ。PCでも、タブレットでもスマホでも、同じレイアウトのサイトを必要に応じて拡大縮小で使えば良いじゃないかと。
そしてこの度、キヤノンのWebサイトが、それと同じように1レイアウトで各デバイスに対応させるというレイアウトにチャレンジしています。
表示すると、目に入るのは非常に大きなプロモーション写真とナビ。
見出しや本文も大きく、非常に見やすいです。PCで見ると、大味なサイトですがもはや、PCは(Web閲覧においては)衰退の方向であることは明らかなので、思い切った決断といえるでしょう。
ただ、さまざまなデバイスで見ていると若干だけ残念な部分もあります。
文字・アイコンにしかリンクが張られていない。
「新製品情報」のコーナーで、アイコンと見出しの部分に文字リンクが張られています。
しかし、タッチデバイスではこのリンク部分を正確にタップするのは難しいこともあるため、エリア全体にリンクを張ってしまうと良いと思います。東京ディズニーランドさんのサイトが参考になります。
ヘッダが固定されていて、メニューにアクセスできない時がある
画面上部のヘッダが固定されていますが、スマホで拡大したときにヘッダ固定が悪影響を及ぼし、メニューが見えなくなってしまいます。
横にスクロールをしても、やはり固定されてしまっているので縮小するしかありません。
(たまに)ずれる
iPhoneで各ページを見ていると、特に上記の拡大した状態でリンクをタップしたときなどに、ページ全体が左にずれることがありました。これもやはり、ヘッダ固定の JavaScriptなどが影響しているような気がします。
といった形で、若干は残念な部分もありますが、キヤノンという大企業が今回のような決断をするというのは、非常にすごいことだなと思いました。ぜひ、今後も細かな改良を加えながら1レイアウトサイトで使いやすいサイトを目指して頂きたいですね!
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