書評:Evernote仕事術

Evernote仕事術

Evernoteの使い方に、いまだに決定打が見つからず、試行錯誤を繰り返しています。
何を残して、どう分類するべきか、ベストな答えがないのであちこち試す日々が続いています。

Evernoteの入門書・活用書は数々出ていますが、いずれも基本的な内容を押さえているだけだったり、「領収書もDMも、なんでも突っ込んでおきましょう! といった、ノウハウとも言えない内容だったりで、役に立たないことが多かったのですが、この書籍は非常に参考になりました。

というのは、冒頭にある「達人の活用術」という章では、筆者の佐々木正悟氏が取材をした、さまざまな方の Evernoteの使い方をレポートしてくれています。また、所々に佐々木氏のコメントが入っていて、万人に勧められる使い方なのか、それともその人の仕事ならでは使い方なのかなども、考察してくれているため、そこからどうアレンジして自分に合った使い方にできるかなどを考えることができます。

例えば、「ノートブックの作り方」にも各人の工夫が見られます。番号が付けられていたり、日付+プロジェクト名となっていたり、スタックでの分類の仕方も、何を基準に分類するかなど、それぞれ工夫されていて面白いです。実際にその人の Evernoteの画面ショットが掲載されているため、雑多な感じや整理された感じなど、その人となりも見ることができる気がします。

Evernoteの場合、本当に使い方は人それぞれであるため、誰かが「こうだよ」と教えるよりも、とにかくいろいろな人の知見を集めて、その中から自分に近い使い方をピックアップしていくのが良さそうに思いました。

「入門書」というよりは、ノートが 1,000件を超えて整理がつかなくなった方向けの実用書といった位置づけですが、非常におすすめです。