Chromeのマルチユーザーが、Webサイト開発に便利

Chromeには、マルチユーザー機能が搭載されていて、複数のアカウントを紐付けて利用することができます。筆者はこの機能、うまく活用していなかったのですが、ふと、サイト制作でクライアントごとにユーザーを作ったら、非常に便利だったのでその方法を紹介しましょう。

Chromeユーザーの作り方

まずは、ユーザーの作り方です。Chromeを起動すると、右上にユーザー名が表示されているので、これをクリックします。

「ユーザーを管理」メニューをクリックして、「ユーザーを追加」をクリックしましょう。

ユーザー名とアイコンを入力したら完成です。右上のユーザー一覧から切り替えることができるようになります。

マルチユーザーでできる事

ユーザーを切り替えると、Chromeで行った設定をリセットすることができます。ブックマークも空っぽですし、Googleアカウントと紐付けることもできます。拡張機能もすべてなくなります。

こうして、1つの Chromeでまったく別の環境を構築することができるのです。

マルチユーザーが便利な点

筆者これまで、クライアントワークも1つの Chrome、1つのユーザーで開発をしていました。ブックマークはフォルダーごとに分け、BASIC認証なども Chromeに記憶していました。

しかし、次のような点で困っていました。

レンタルサーバーへのログイン情報などをユーザーごとに保存できる

複数のクライアントが、おなじレンタルサーバーを利用している場合、管理画面のログインURLは同じなのに、IDとパスワードがクライアントごとに異なるなどがあります。

これまで、1つの Chromeで管理していた時は毎回ログアウトをしながら、LastPassなどに記憶したアカウントを使ってログインし直していました。しかし、Chromeのユーザーを切り替えて利用すれば、ログイン情報が記憶されたままなので、素早くアクセスできます。

環境がリセットできる

普段利用している Chromeには、複数の拡張機能をインストールしていて、まれにサイトの開発中に悪影響を及ぼすことがあります。コンソールに、拡張機能の JavaScriptエラーが表示されてしまうなど・・

Chromeのユーザー切り替えでは、拡張機能もリセットされるので、そのサイトの開発に必要な拡張機能だけをインストールして開発することができます。

ブックマークバーを活用できる

ブックマークバーにも、そのサイトの開発に必要なものだけを集めることができます。レンタルサーバーの管理画面、テスト環境と本番環境、Backlogなどでそのプロジェクトに直接アクセスできるURLなど、そのプロジェクトに必要なURLだけを集めることができます。

このような感じで、「そのプロジェクト専用のブラウザー」を準備することができます。なかなか便利なので、ぜひ活用していこうと思います。