Zoho Formsの内容を、kintoneに投入する

Zoho Formsは、無償で利用できるオンラインフォームサービスです。入力されたデータは、Zoho CRMなどの Zohoサービスと連携できるのはもちろん、Webhookで飛ばすこともできます。

そのため、これを Microsoft Flow(ただし、有償版が必要です)経由で kintoneに投入する事ができます。

Zoho Formsでフォームを作る

まずは、Zoho Formsでフォームを作ります。

メニューバーの「連携」をクリックし、「Web通知」を選択して、有効化後パラメーターを「Payloadのパラメーター」として設定していきます。

右下の「回答フォーマットの表示」をクリックして、JSONデータをコピーしておきましょう。



現状ではこの設定画面は保存できないので、このまま開いたままにしておいてください。

kintoneでアプリを作成

続いて、kintone側でこれを受け入れるアプリを作成します。次のような感じです。フィールドコードに、Zoho Formsで設定している名前と同じ名前を入力すると良いでしょう。

また、Microsoft Flowと連携するために、画面右上の「設定メニュー」ボタンから、「システム管理→外部連携」の「Microsoft Flow」を有効にしておきます。

作ったアプリのIDは覚えておきましょう。

Microsoft Flowで接続

最後に、Microsoft Flowでこれを接続します。有償アカウントでログインをしたら、「マイフロー→新規→一から作成」を選んで、フローの新規作成画面に移動します。

案内が表示されたら再度「一から作成」を選んで、トリガー検索画面に移動します。そしたら「http」などで検索をして「HTTP要求の受信時」というトリガーを選びましょう。


入力エリアの下の「サンプルのペイロードを使用してスキーマを生成する」をクリックして、先ほどクリップボードにコピーしておいた、Zoho Formsが吐き出したサンプルを貼り付けます。

すると、内容が解析されてJSONスキーマが生成されます。

次に、画面下の「新しいステップ」をクリックします。「kintone」などで検索して「アプリにレコードを追加」アクションを選びます。

kintoneを初めて利用する場合は、認証手続きが必要なのでアカウントで認証します。そして、先ほど覚えておいたアプリIDを入力します。正しく入力できると、アプリ作成時に追加したフィールドコードが一覧されます。

各入力エリアをクリックすると、JSONスキーマから割り出された Zoho Formsのフィールドが表示されるので、同じ項目を割り当てていきます。

これでフローの完成です。「保存」ボタンをクリックしましょう。

Zoho Formsと接続する

最後に Zoho Formsと Microsoft Flowを接続します。保存をした状態で、再度「HTTP要求の受信時」のブロックをクリックすると、「HTTP POSTの URL」という項目に、URLが生成されています。これをコピーします。

そして、Zoho Formsの「Web通知のURL」欄にこれを貼り付けて保存しましょう。


これで準備完了です。

テストしてみよう

それでは、テストをしてみましょう。まずは、Microsoft Flowで画面右上の「テスト」ボタンをクリックし、「トリガーアクションを実行する」を選んで「保存&テスト」をクリックします。

Zoho Formsで、「フォームを表示」ボタンをクリックして、フォームに内容を入力して送信します。

すると、Microsoft Flowの画面が変化して次のような正常終了の画面に変わっています。

kintoneを確認すると、データが投入されています。

まとめ

いかがでしょうか。一見すると手順は複雑ですが、この「HTTP POST→kintone」という流れは、Zoho Forms以外でもさまざまな場面で活用できます。

今回、Zoho Formsを初めて使ってみました。これまで、オンラインフォームといえば Googleフォームや、Microsoft Formsを使っていましたが、いずれも同社のスプレッドシートに入れるのは簡単でしたが、外に出すのがスクリプトを組み合わせなければならないなど面倒でした。

また、kintoneとフォームの連携も外部サービスや WordPressのプラグインなどを使えば可能ではありますが、こうして簡単な手順で Zoho Formsと接続できるなら、組み合わせるのは非常に楽かもしれないなと思いました。

Zohoには、この他にもさまざまなサービスがあるため、今後使ってみようと思います。